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いつか、聴いた歌。いつか、胸ふるわせた歌。いまの僕へと、導いた歌。 ・・・そんなエピソードの数々


by logos7777
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少年の恋

♪BGM≪『ひとりっ子 甘えっ子』『恋のシンデレラ』浅田美代子

初恋は、小学校三年生の頃。
一目惚れだった。
結局、「想う」だけで終わったけれど、
一人の女の子の存在によって
数年間、喜びを感じられるという
そんな経験をした想い出は、今も光っている。

だけど、ある意味では、
その前にも、感じていたかもしれない。
会うこともできず、僕の存在も知られていない。
それでも、僕にとっては、「想う」ことができた。

だけど、小学校低学年の僕には、
それが、「恋」というものだとは理解できず、
彼女の歌う「恋」も、ただ、雰囲気を“見て”いるだけだった。

♪いつも 夢を 見ている 私よ
 なぜだか とどかない この気持ち・・・♪


彼女が、結婚することになり、
僕らの前から、いなくなった時期があった。
その頃、僕は、画面の向こうに映る
他の人に、恋をすることもあったけれど、
やはり、彼女に会えない寂しさは、強かった。

数年後、ふたたび、彼女と会うことができるようになった。
僕も、大人に近づいたように、
彼女も、すっかり大人の表情に変わっていた。
今も、スイッチを入れると、彼女に会うことができる。
三枚目的な彼女の姿に会うことも多くなったけれど、
やはり、あの頃のような、“少女”を感じることができる。

今、彼女の歌声を聴いてみる。
中堅期のさなかにいる僕も、“少年”に戻るような感覚になる。

そして、その歌詞の世界を、中堅期の心で感じてみる。

♪今日で 私も セブンティーン
 そうよ 大人の 仲間入り
 人形あそび おはじきじゃ
 つまんなくなったの・・・♪


時代の流れを感じた。
今のセブンティーンには見受けられない世界だ。
だけど、そんなことを考えてしまうたびに、
“少年”から遠ざかってしまっている自分を感じる。

今は、見ることのできない世界。
だけど、彼女に恋をしていた頃の記憶と、
この歌の数々のなかで、生き続けている。
そして、変わらない喜びを味わうことができる。
by logos7777 | 2005-04-09 10:54 | アイドル/タレント