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いつか、聴いた歌。いつか、胸ふるわせた歌。いまの僕へと、導いた歌。 ・・・そんなエピソードの数々


by logos7777
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慰められるよりも・・・

♪BGM≪『君住む街へ』オフ・コース

広く、大きな海を渡ることを夢みて、
見慣れた港を離れる。

見送る友の、その祝福の片隅にある寂しさを、
振り切るように、船を進ませていく。

希望という船は、鼓動を高まらせる。
だけど、高鳴る鼓動が、鎮まっていくにつれて、
夢みた海の、その広さに、その大きさを実感する。

時には、わずかな不安が芽生えてくる。
時には、港を、懐かしく想うこともある。

♪そんなに 自分を 責めないで
 過去は いつでも 鮮やかなもの
 死にたいくらい 辛くても
 都会の闇へ 消えそうな時でも・・・♪


僕は、この海を渡って、希望の世界へと船を進めた。
一人の航海には、心細さもあった。

だけど、いつも、自分自身を励まし続けた。

♪激しくうねる海のように
 やがて君は乗り越えてゆくはず・・・♪


波の音に紛れて、友たちの励ましの声を感じた。
そして、また、船を進めていった。

♪その手で望みを捨てないで
 すべてのことが終るまで 
 君住む街まで飛んでゆくよ
 ひとりと思わないで いつでも・・・♪


失敗もあった。挫折もあった。
たいした実りもなく、時間は無常に過ぎ去っていった。
だけど、航海をあきらめることだけは
どうしても、できなかった。

希望は、つねに創りあげていくもの。
希望は、自分で見つけ、育てていくもの。
だけど、人は、時として、強く生きていけないと感じ、
地上にあって、道に迷う。

広く、大きな海を渡ることを夢みて、
見慣れた港を離れる。
絶望をまとったまま、
彼らは、どこへと向かうのだろう?

慰めを求める。
だけど、自分を満たす慰めは得られない。
やがて、悲しみの淵に立つ──。

慰めを求める。
だけど、自分を満たす慰めが得られなくても、
慰めを与えることができる。

僕にできることは、
彼らを、希望の世界へといざなうこと。

♪歌い続ける 繰返し
 君がまた その顔を上げるまで
 あの日の勇気を忘れないで
 すべてのことが終るまで
 君住む街まで飛んでゆくよ
 ひとりと思わないで いつでも・・・♪


歌い続ける僕の声は、
いったい、どれだけの心に届いたのだろうか?
そんなことを考えてみても、心は揺れる。
願いを超える反応など、得られない。
だから、結果を求めず、過程に集中する。

♪その手で心を閉じないで
 その生命が尽きるまで
 かすかな望みがまだその手に
 暖かく残っているなら・・・♪


生きようとして苦しくなって、
人は、死を選ぼうとする。
だけど、その生命、その身体を傷つけて、
なきものにするよりは、
その哀しみ、その苦しみにふさぐ心を、
死んだつもりになって、変えてみるほうがいい。

弱い自分、逃げ腰の自分、
慰めや、憐れみを奪おうとする自分、
そんな自分を、捨ててみればいい。
そして、同じように悲しんでいる友を、
この地上のどこかにいる、見知らぬ人を、
慰めて、希望を与えようとすればいい。

そうすると、
心は、安らぎを得ることができる。
幸せな気持ちを得ることができる。

広く、大きな海を渡ることを夢みて、
見慣れた港を離れた。
今でも、その港を思い出すとき、
力が抜けて、立ち止まりそうになることがある。

だけど、僕は、船を進め続けている。
慰めを求めて、冬にとどまっている人たちに、
「与えること」の幸福を伝えるために。

☆心が響いたら Click, please!☆
by logos7777 | 2005-04-24 22:20 | J-POP/ニューミュージック