いつか、聴いた歌。いつか、胸ふるわせた歌。いまの僕へと、導いた歌。 ・・・そんなエピソードの数々


by logos7777
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混沌の中の狼

♪BGM≪『S・O・S』ピンク・レディー

脚光を浴びているものには、
惹かれていくものだ。
その世界は、わからなくてもよかった。
その光に、巻き込まれているだけでよかった。
光は、魅力という電波を放っていた。

女の子も、男の子も、
みんなの心が引きつけられた。

そこに、“混沌”があった。
そこに、“混沌”が打ち破られた。

タイフーンのように現れ、
タイフーンのように駈け抜け、
タイフーンのように去っていった。
──ピンク・レディー。

♪男は狼なのよ 気をつけなさい
 年頃になったなら つつしみなさい
 羊の顔していても 心の中は
 狼が牙をむく そういうものよ・・・♪


当時の僕は、そのリズムに乗った言葉を感じていた。
言葉は、響きそのものだった。
誰もが、その響きのままに腕を動かし、
その響きのままに足を動かした。

もう、30年近い年月が過ぎた。
そのタイフーンが、懐かしい記憶として
止まったままになっていた頃。
彼女たちは、期間限定で復活した。

現在の彼女たちを観る。
現在の彼女たちが、当時を語る。
流されるままの“混沌”だった彼女たちが、
今は、自分たちの、あるがままの動きで
当時と同じように腕を動かし、足を動かす。

♪S・O・S S・O・S
 ほらほら呼んでいるわ
 今日もまた誰か 乙女のピンチ・・・♪


当時の歌詞を観る。
感じるだけの“混沌”だった僕が、
今は、あの当時の光の意味を、自分なりに理解する。

狼は、男だけとは限らない。
羊のように、やわらかな微笑を見せても、
彼女の心の中には、“下心”を秘められている。

ただ、どちらかというと淡白な僕には、
強烈なセクシャリティーは通用しない。

僕に近づいてくる狼は、心で吼えていた。
「癒されたい」
「救われたい」
「満たされたい」

♪このひとだけは 大丈夫だなんて
 うっかり信じたら
 駄目駄目 駄目駄目 あー 駄目駄目よ・・・♪


求めるばかりでは、
いくら満たしても、満たしきれない。
美しい女性もいた。
あるいは、“・・・”もいた。

そんなことをくり返すうちに、
僕は、自分を省みた。

そこに、“混沌”があった。
そこに、原因の種があった。
そこに、“慈悲魔”の自分がいた。

「癒したい」
「救いたい」
「満たしたい」

一見、慈悲深いように見えながらも、
実は、そうすることによって、
自分もまた、癒され、救われ、満たされることを
望んでいたのだ。

そんな卑怯な自分から脱しようと決め、
誘惑の余韻を、すべて吹き飛ばし、
智慧ある光に向かって進みだした。

混沌のような取り巻きは少なくなったけれど、
それで、静けさが漂うようになったけれど、
それを、よしとしている。

♪男は狼なのよ 気をつけなさい・・・♪

“混沌”は、打ち破られるためにある。
時代を超えて、“混沌”を打ち破ってくれた
ピンク・レディー。
永遠に、僕の中で踊り続けるだろう。

☆心が響いたら Click, please!☆
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by logos7777 | 2005-04-25 23:48 | アイドル/タレント