いつか、聴いた歌。いつか、胸ふるわせた歌。いまの僕へと、導いた歌。 ・・・そんなエピソードの数々


by logos7777
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理想の女性

♪BGM≪『冬の色』山口百恵

人は、どのようにして、人を知るのだろうか?

  人とふれ合って、人を知る。
  書とふれ合って、人を知る。
  画とふれ合って、人を知る。
  劇とふれ合って、人を知る。
  歌とふれ合って、人を知る。

比較的早い時期から、歌謡曲を聴いていた僕は、
いくつもの歌とふれ合って、人を知った。

  歌とふれ合って、素顔の女性を知った。
  歌とふれ合って、理想の女性を知った。

「山口百恵」というアーティストは、
わずか7年の時間の中で、
さまざまな女性を演じた。
子供だった僕は、子供の感性で、
“女性”というものを知った。

彼女が演じた女性たちの中で、
僕にとって、一番しっくりきた女性は、ここにいた。

♪あなたから許された 口紅の色は
 からたちの花よりも 薄い匂いです・・・♪


早熟な女性、激しい女性、翳りのある女性・・・
それよりも、清楚な女性に心を合わせた。
そこに、ある意味での“天使”を感じていたのだ。

♪いつでも あなたが悲しい時は
 私も どこかで泣いてます
 恋する気持ちに 疑いなんて
 はいれる隙間は ありません・・・♪


“天使”、さらには“女神”にも通じる姿だと思う。

♪あなたなら 仲のいい友達にさえも
 微笑んで紹介が出来る 私です・・・♪


神々しくもあり、透明でもあり、
それであって、一人の身近な存在。

♪あなたからいただいた お手紙の中に
 さりげない愛情が 感じられました・・・♪


相手に尽くすことができて、多くを求めることなく、
小さなことにも心を響かせ、感謝が出来る存在。

♪恋する気持ちに ためらいなんて
 感じる時間は ありません・・・♪


恋は、心を燃え立たせる。
だけど、激しく燃えて、すぐに燃え尽きる炎よりも、
静かに燃えて、燃え続ける炎の方がいい。

♪あなたなら 他の子と遊んでるとこを
 見つけても 待つことが出来る 私です♪


多くの人が、“嫉妬”というものを持ちやすい。
彼女の演じた世界の中には、
“嫉妬”を題材にしたものもあったけれど、
この曲に描かれている女性は、“嫉妬”をしない。

それは、この女性が、素直に愛されているからだろう。
そして、その愛を、尊く感じているからだろう。

人は、どうして嫉妬するのだろう?
それは、充分に愛されているのに、
愛されていることに鈍感になってしまうからだろう。
あるいは、その愛に飽き足りなくて、
もっと多くを求めるからだろう。

「一緒にいれば安心する」
これは、普通のことだろう。
「一緒にいなくても安心できる」
ここにきて、ようやく前進が出来るのだろう。

「一緒にいないと安心できない」
こんなときは、相手に求めるよりも、
自分の内を固めることが大事だと思う。

不安は、他人の存在で消されることはない。
自分の内に、揺るがない安定した心があれば、
一緒にいても、一緒にいなくても、
変わることなく、微笑んでいられる。

こうして、少年だった僕は、
この曲の女性の中に、“理想”を描いていた。

年を重ねるうちに、さまざまな人を知り、
このような女性は「理想」に過ぎず、
実際はもっとシビアなものであるとも悟った。

だけど、それらしき女性には、たびたび出逢ってきた。

では、どうして、“それらしき”状態で終わったのだろうか?

「現実」を「現実」とみなした時、
相手は、「現実」から抜け出すことが難しい。
なぜなら、「現実」という、僕が貼るレッテルが、
相手を縛ってしまうから。

人を知ることは、難しいことだ。
最初から、「現実」を学び続けると、
なかなか進歩するのが難しい。

僕のように、「理想」を通して人を知るという方法が、
果たして、いいことなのかどうかはわからないけれど、
「理想」を描くことによって、
相手に「理想」というレッテルを貼ったならば、
「現実」をも変えてしまう可能性があると信じる。
(ま、時と場合によるけれど・・・)

芸能の世界から身を引いた彼女については、
今もなお、さまざまなメディアが伝えている。
現実は、誰も伝えることができないけれど、
ある意味では、その幻想的領域に生きている彼女は、
この曲の女性のような姿でもあるのかもしれない。

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by logos7777 | 2005-05-22 18:49 | アイドル/タレント