いつか、聴いた歌。いつか、胸ふるわせた歌。いまの僕へと、導いた歌。 ・・・そんなエピソードの数々


by logos7777
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僕と愛車の日々

♪BGM≪『マイアミ午前5時』松田聖子

都会に住んでいた頃、
自動車を持つということは、
「趣味」か「おしゃれ」のように思っていた。

自転車があれば、数分で駅にたどり着くような街。
鉄道が通っているというだけで、生活に困らなかった。

  受験と言う名目で“軽い自粛”をしていた僕は、
  合格発表でバンザイをして、禁を解いた。
  新しいキャンパスで、自分の受験番号を確認した帰り道、
  この曲が入っているアルバムを手に入れた。

イントロのベースのリズムが、とても心地よい。
この曲を聴いていると、車を運転したい衝動に駆られた。

だけど、運転免許がなくても、支障のない生活だった。
入学式を済ませ、みんなが、教習所に通い始めた頃に、
とりあえず、原付免許だけを取得するだけで充分だった。

結局、キャンパスライフは、
自転車と鉄道が、僕の“足”だった。
車の免許は、卒業間際に取得した。

その後、友達が車をくれて、
カーステでこの曲を流したときには、
気分も最高潮になったように記憶している。

♪マイアミの午前5時 ブルー・グレイの海の
 煙るような夜明けを あなたも忘れないで
 水色の午前5時 車の来ない道の白いセンター・ライン
 駆けよってサヨナラと キスしてね・・・♪


夜明けの景色が好きだった。
海を観に行ったことはなかったけれど、
深夜に家を出て、よく、六甲山までドライブしていた。
“若葉マーク”には、ちょっとハードなコースだったけれど、
ハンドルを握っている自分は、満足の極致だった。

♪靴の底には砂がつまって 痛いから
 逆さに振れば二人だけの夏が こぼれるわ・・・♪


古い車だったけれど、月並みに車内を飾ってみたり、
南港の、車通りの少ない道を走り回ったりした。

やがて、短い期間の想い出は、砂のようにこぼれ落ちた。

♪はじめて出逢った瞬間に 傷つく日を予感した・・・♪

“その人”との縁は、まさしく、
最初から、打ち消しがたい“予感”を僕に与えていた。

その人との縁がきっかけとなって、
僕はまた、中古の軽自動車を持つことになってしまった。
その車に慣れた頃に、中古のセダン車へ。
セダン車は、いつしか、新車に替わった。

やがて、その人は、僕との日々のなかで運転免許を取得し、
自分専用の車を手に入れ、自由へとアクセルを踏んだ。

そして僕は、自転車へと戻った。

♪マイアミの午前5時 街に帰る私を
 やさしく引き止めたら 鞄を投げ出すのに・・・♪


その後、ふとしたことがきっかけで、
僕は、自分の車を手に入れることになった。
自転車と鉄道に恵まれている生活だったのに、
胸の奥に、新しい“予感”が生まれてきた。

その半年後、僕は、その車に、
自分が大事にしているものを積み込んで、
アクセルを踏んだ。

深夜の大阪の街並は、パノラマのような風景だった。
まるで、終章のように、しみじみと味わった。
新御堂筋を通り、高速道路に入った。
名神道~東名道~首都高速~東北道・・・。
14時間後に、出口を通り過ぎた。
そこは、栃木だった。

♪水色の午前5時 生きる世界が違う
 そう短くつぶやく 横顔の冷たさが憎らしい・・・♪


地方に住んでいると、
自動車を持つということは、「必然」のようなものだ。

自転車で数十分かけてたどり着くJRの駅は、
2~3両の車輌が、一日に数回往復するだけ。

それでも、この生活を幸せに思う。
飾りだけの縁には、他人顔でいられるし、
同じ空気を吸っているということで、
すれ違う人と、気軽にあいさつすることもできる。

今では、あの頃のような気持ちで、
この曲に響くことはないけれど、
いつまでも、この曲を愛している。

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by logos7777 | 2005-06-06 22:22 | アイドル/タレント