いつか、聴いた歌。いつか、胸ふるわせた歌。いまの僕へと、導いた歌。 ・・・そんなエピソードの数々


by logos7777
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カテゴリ:70~80年代フォーク( 22 )

♪BGM≪『ふれあい』中村雅俊

「男らしさ」って何だろうね?
誰もが、かたちは違えども、その疑問を持ち、
その疑問という名の雲を吹き払うために、立ち向かっている。

  テレビのなかの沖田先生は、
  少年だった僕に、何かのヒントを与えてくれていた。
  身近な家族にも、知人にも、学校の先生にすらも
  見つけられなかった「男らしさ」があった。

振り返れば、それを教えてくれていたように思う。

単に、強いだけではない。
単に、豪快なだけではない。
どんなにスクラムを組んでも、
どんなにタックルをくり返しても、
到達できない「男らしさ」がある。

立ち向かうだけでなく、
ありのままの気持ちを浮かべること。
ありのままの気持ちを見せること。
そこに、「男」としての深みがあるのかもしれない。

♪悲しみに出会うたび あの人を思い出す
 こんな時 そばにいて 肩を抱いてほしいと・・・♪


強さを目指していても、弱さを消し去ることができない。
人は、時々、弱い自分に引け目を感じて、
その弱さを隠したり、ごまかしたりすることがあるけれど、
弱さもまた、強さの一部なんだと思う。

弱さを、弱さとして受け止め、
その弱さの中に、積極的な長所を見つけ出して、
その弱さを生かしていく。
それができる自体、「強い」証拠なんだと思う。

強がったりしないで、
大きなふところを求めて、
そのふところに包まれることも大事かもね。

♪なぐさめも 涙もいらないさ
 ぬくもりがほしいだけ・・・♪


そのぬくもりにふれているだけで、
言葉にできないほどの安らぎを感じられる。
誰かに見られたら、かっこわるいと思うかもしれない。
でも、その安らぎの中で浮かべる表情は、
最高のもの! すばらしいもの!
自分として、誇るべきもの!

♪ひとはみな 一人では
 生きてゆけないものだから・・・♪


弱い自分を見つめていると、
孤独を感じることがあるかもしれない。
行き交う人、親しい人でさえも、
遠くに感じられることもあるかもしれない。

だけど、そんなときこそ、
見えない“ふところ”、会えない“あの人”が、
自分のことを見つめていてくれる。
心の中で、呼びかけてごらん。
そして、そのぬくもりに、包まれてごらん。

じゅうぶんに癒されたら、
親しい人も、見知らぬ人も、
絆の糸で、強く結ばれていることを感じられるよ。
人はみな、かならず結ばれている。

♪空しさに悩む日は あの人を誘いたい
 ひとことも語らずに おなじ歌 歌おうと・・・♪


心がすれ違っているときは、
それぞれの心が奏でているメロディーが、
違っているのかもしれない。

心の扉を開いて、流れる風を感じて、
とらわれることなく、その流れに乗ってごらん。

きっと、誰もが、一つのメロディーを受け止める。
そして、そのメロディーを、口ずさみ始める。
やがて、みんなが、調和していく。

♪何気ない 心のふれあいが 幸せを連れてくる
 ひとはみな 一人では 生きてゆけないものだから♪


要するに、「自分の壁を突き破ること」なんだよね。
それができることが、「男らしさ」の一つなんだよね。

かたくなに築き上げて、守り通していた自分を、
勇気をもって打ち破れば、
人の心が、見えてくるようになる。
人との調和が、できてくるようになる。
自分が、大きな調和の一つとして、
重要な存在だということに気づいて、
希望をもって、生きていけるようになる。

そんな僕でいたい。
そんな君へといざなう僕でいたい。

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by logos7777 | 2005-07-14 23:41 | 70~80年代フォーク

いとしいあなたは・・・

♪BGM≪『あなた』小坂明子

“名曲”は、いつのときも、
初めて耳にした瞬間から、その香りを放っている。

そして、耳の感覚が磨かれている人も、
耳の感覚を磨いてこなかった人も、
あるいは、生まれたばかりの赤ちゃんも、
まだ、やんちゃ盛りの子供も、
その瞬間・・・あるいは、時期が来たら、
その“名曲”に、激しく心を揺らす。

♪もしも 私が 家を建てたなら
 小さな家を 建てたでしょう・・・♪


  この曲は、まさしく“名曲”だった。
  一人の16歳の高校生が、授業中に書き上げたという。

♪大きな窓と 小さなドアと
 部屋には 古い暖炉があるのよ・・・♪


今では、都会で、こんな家を建てることなど、
とても難しくなってきたのかもしれない。

あの当時も、その兆しがあったのかもしれない。
彼女の芸術性は、きっと、
進化していく街並みを見越しながら、
「忘れてはならない素朴さ」を描かせて、
永く歌い継がれる“名曲”に託したのかもしれない。

僕が今、住まわせてもらっている街並みには、
この曲が描く“家”は、充分に似合う。
この街に越してきたのは、
僕にも、「忘れてはならない素朴さ」を
刻みつけよという導きだったのかもしれない。

♪真赤なバラと 白いパンジー
 子犬の横には あなた あなた
 あなたがいてほしい・・・♪


素朴な瞬間──
そんな瞬間にこそ、大切な人と一緒にいたい。
時間に追いかけられるのは、好きじゃない。
自分の歩速で、時間をていねいに刻み続けたい。

♪それが 私の夢だったのよ
 いとしい あなたは 今どこに・・・♪


この歌詞を見るたびに、いつも気になることがある。
彼女は、この歌詞の中に、
「消え去った“あなた”を懐かしんだのだろうか?」
それとも、
「まだ出逢っていない“あなた”を探したのだろうか?」

僕なら、「探す」想いを持っていたい。

純粋な夢を、はかなむことは寂しい。
それよりも、純粋な夢を、純粋なかたちで
かなえたいという希望を持つ方が好きだ。

♪家の外では 坊やが遊び
 坊やの横には あなた あなた
 あなたがいてほしい
 それが 二人の望みだったのよ
 いとしい あなたは 今どこに・・・♪


二人だけの時間に、花を咲かせるとするならば、
二人が“いちばん大切”と思う天使を招き寄せて、
やわらかな笑い声を交わしながら、
その空間に、美しいメロディーをつくりたい。

♪そして 私は レースを編むのよ
 私の横には 私の横には
 あなた あなた あなたがいてほしい♪


記憶の中から、この“名曲”をひもといてみた。
そして、懐想しながら、
夏の日ざしの中に、やさしさを味わってみた。

この次に、この曲を思うときには、
僕の“あなた”がいてほしい・・・!

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by logos7777 | 2005-06-21 22:46 | 70~80年代フォーク

笑ってよ・・・

♪BGM≪『道化師のソネット』さだまさし

“癒し”は、甘い味がする。
疲れきった心に、その甘みがしみわたり、
吐息が、やさしい風になっていく。
もとの自分に戻っていく。

だけど、その甘みは、
たとえば、砂糖のように、
ひとときの安らぎにならないように、
とらわれの拠りどころとならないように、
自分を見失わせないようにありたい。

その甘みは、
たとえば、蜜のように、
味わえば味わうほどに、深みを感じ、
よろめいた心を、立ち上げらせ、
自分を取り戻すためのものでありたい。

その、蜜のような“癒し”には、
与えた人の、汗と涙がこめられている。
どうしようもない悲しみや、
やりきれないような苦しみを乗りこえた
深く、コクのある、味わいがある。

そう。
ほんとうの“癒し”は、
自分からも働きかけることなんだよね。

♪笑ってよ 君のために
 笑ってよ 僕のために・・・♪


  当時の僕は、笑うことさえ忘れていた。
  流されるままに時を過ごし、
  乱されるままに心を揺らしていた。

  でも、あの時、
  やんちゃ盛りのあの頃に、
  きっと、誰も見ることのできないような
  大切なものを見るために、
  そういう経験をしたはずだ!

単に、癒されるだけならば、
きっと、だめになってしまうと思うんだ。

もう、何も与えるものがないぐらい、
心のポケットが空っぽで、貧しくても、
僕らには“命”があるじゃないか。

その“命”を使って、
できること、与えられることは、
いくつでもあるはずだよ。

「笑う」って、かんたんなことだよね。
ほんの1グラムの勇気があれば、
何万もの価値のある笑顔が浮かべられるよね。

♪僕たちは小さな舟に 哀しみという荷物を積んで
 時の流れを下ってゆく 舟人たちのようだね・・・♪


誰もが、哀しみという、やっかいな荷物に、
ときどき、その腕がちぎれそうなぐらいの苦しみを
感じてしまうね。

♪君のその小さな手には 持ちきれない程の哀しみを
 せめて 笑顔が救うのなら 僕は道化師になれるよ・・・♪


だけど、哀しみがあるから、
喜びとか、うれしさとかを、感じることができるんだ。
その腕が、かろやかに空を翔ぶ羽根になるんだ。

そんな君を、いざなう僕でありたい。

♪僕たちは別々の山を それぞれの高さ目指して
 息もつがずに登ってゆく 山びとたちのようだね・・・♪


今、こうして、見つめ合う僕らだけれど、
やがて、それぞれの空を目指していく。
そして、安楽の雲に乗ることができる頃は、
お互いのことも、想い出になっているかもしれないね。

だからこそ、
今、こうして、見つめ合う瞬間を、
何万もの価値のある笑顔で、満たせたらいいね。

♪君のその小さな腕に 支えきれない程の哀しみを
 せめて 笑顔が救うのなら 僕は道化師になろう・・・♪


僕の冗句が、君を大笑いさせても、
僕の冗句が、君をつっこまさせても、
それで、哀しみをも吹き払っていく力になるのなら、
いつでも、君を笑わせてみるよ。

♪笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために
 きっと誰もが 同じ河のほとりを歩いている・・・♪


笑うことができたなら、
君もまた、他人を癒すことができる。
そして、他人を癒しているうちに、
君自身が、君を癒すことができる。

♪笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために
 いつか真実に 笑いながら話せる日がくるから♪


君がくれる、“癒し”の甘みが、
どんどん、深みを増していく。

そんな君を見る僕は、
しぜんに、笑顔を浮かべているんだ。
そして、これからも、
もっと深みを増してこうと思えるようになるんだ。

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by logos7777 | 2005-06-17 23:49 | 70~80年代フォーク

酒をあおって

♪BGM≪『酒と泪と男と女』河島英五

親戚が集まっても、あまり酒を飲まない家系のなかで、
幼い頃から、僕の存在は“特別”だったかもしれない。

「こいつは将来、酒飲みになるだろう」
幼い表情に、そういった雰囲気を漂わせていたようだ。

大学生にもなれば、酒の席にも加わるようになる。
最初の新入生歓迎(新歓)コンパの席で、
勧められるままに飲んでいるうちに、
初めて「つぶれる」ということを経験した。

その後も、サークルの飲み会は続く。
1回生の頃は、とにかく勧められるままに飲んでいた。
ただ、「つぶれる」直前で、宴はお開きになるばかりだった。
ちなみに、意識を失ったことは一度もない。

2回生となり、後輩ができてからは、
ただむやみに飲んで、陽気に振舞うことはなくなった。
どんなに意識がもうろうとしても、
心のどこかで、冷静に自分を見るようになった。

親戚の予想とは裏腹に、
20代半ばからは、どんどん酒に弱くなってしまった。
大阪にいた頃は、夏になると晩酌することもあったけれど、
ここ数年は、よほどのことがない限り飲まない。
勢いづけに買い置きしている缶チューハイも、
何週間、何ヶ月も、冷蔵庫に待機したままになる。

♪忘れてしまいたいことや どうしようもない寂しさに
 包まれた時に 男は 酒を飲むのでしょう・・・♪


24歳の頃だった。
その頃、僕は、“ある専門の世界”を目指していた。
そのために、社会的安定から身を引いたこともあった。

だけど、その世界は、明らかに、“斜陽”の世界だった。

初志を貫こうとして、頑張って(我を張って)みたものの、
潜在意識では、明らかに不安を感じていた。

それでも、周囲には“有望株”として期待されていた。
ある夜、期待してくれていた人に誘われて、バーに行った。
僕は、物珍しさから、10数種類のカクテルを次々と頼み、
気がついたら、意識は飛んでいた。

地下鉄で4駅ほどの距離の道を、歩いて帰った。
そして、家に着いた時、僕の緊張が切れた。

結局、潜在意識のうずくままに、僕は軌道修正した。
そして、幸福な未来を得た。

♪飲んで 飲んで 飲まれて 飲んで
 飲んで 飲みつぶれて 寝むるまで 飲んで
 やがて男は 静かに寝むるのでしょう・・・♪


酒は、人と人との絆を強める潤滑剤にもなる。
その後も、酒のおかげで、どれほどの絆を得てきただろう。
もちろん、僕は、どんなに意識が薄らいでも、
冷静な自分、醒めた自分を離さない。

酒を通して、人を知る。
夜通し飲んだこともあった。
人の本音を聞き、その心のかたちを知った。

♪泣いて 泣いて 一人泣いて
 泣いて 泣きつかれて 寝むるまで 泣いて
 やがて女は 静かに寝むるのでしょう・・・♪


ほとんど酒を飲まなくなった今はどうだろう?

♪俺は男 泣きとおすなんて出来ないよ
 今夜も酒をあおって 寝むってしまうのさ
 俺は男 泪はみせられないもの・・・♪


泣きとおすこともなく、酒をあおるわけでもない。

だけど、絆を深めるために、泪を見せたことはあった。
酒を、単なる楽しみにするだけでなく、
人を知る方法として活かすようになってから、
理性や知性を鎮めて、感性を発揮させてみた。
そして、相手の存在や、人柄に感動するのだ。

それは、男として、“強さ”を求めて成長する過程で、
どうしても捨てられない“男の優しさ”。
寂しさを、絆によって乗り越えようとする“力”。

そんな自分を発揮することも、たまにはいいかもしれない。

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by logos7777 | 2005-06-09 22:06 | 70~80年代フォーク

部屋のあかり消しながら

♪BGM≪『おもかげ色の空』かぐや姫

かぐや姫の世界に足を踏み入れたのは、
僕が高校生になった頃だった。
その頃には、すでに、3人はそれぞれの道を歩んでいて、
僕が踏み入れた世界も、“伝説”になっていた。

当然、それ以前にも、彼らの曲を知っていた。
ただ、僕自身が、踏み込まなかったので、
他人行儀な耳で聴いていたに過ぎなかったのだ。

♪別れた時 おもかげ色の空を忘れました
 飲みかけのグラスに映った空を忘れました・・・♪


彼らの代表曲を集めたアルバムを、何度も聴いていた。
そして、この曲が流れるたびに、心はぐっと引き寄せられた。

「別れ」を語るとき、
しっとりと、その場面を描くこともできる。
「別れ」を語るとき、
さっぱりと、その場面を描くこともできる。

この曲は、「別れ」というものの持つ絶望感よりも、
「別れ」の中にもこめられている希望を描いているように思う。

  確かに、こんな場面にたどり着いたことは残念なことだけど、
  もしかしたら、この別れの先には、
  もっといい場面が待っているかもしれない。
  もちろん、君を忘れ去ってしまうつもりはない。
  それよりも、時間の流れと、次の出逢いを通して、
  君との想い出を、もっと美しく磨き上げたいと思う。

♪あの日の君は 笑いさえもうかべていた
 まるで ぼくの後姿に よろしくと言いながら・・・♪


  僕が、希望を求めるように、
  君も、希望を手にしてほしい。
  「終わり」と思うから、哀しくなるんだ。
  この次に会うことがあるとしたら、
  新しい希望の装いで、笑顔を交換しよう。

でも、実際には、
笑いを浮かべていたら、心が揺れるかな。
今、この瞬間は、ふっきれていても、
時の波を超える途中では、
力が抜けてしまうような、だめな部分があるから。

♪なぜか さびしい夕暮れ時 風が止まり
 そんな時に ふと思い出す やさしかった人を・・・♪


一度は、全力で愛した人だから、
一度は、真剣に夢見た人だから、
薄っぺらな印画紙には、かんたんに収めきれない。
同じように、いや、それ以上に、
新しい恋の生活に応用させたくなるときもある。
うまくいかなくても...。

♪いつか 君が忘れていった レンガ色のコート
 僕には 少し短すぎて とても着れそうにない
 想い出として 君はここにおいてゆこう・・・♪


やっぱり、白紙の「これから」を歩いていくしかないな。

  この先、君以上の出逢いがあるのか、
  正直言って、自信がなくなることもある。
  だけど、心に君を引きずる限り、
  君以上の出逢いはないだろう。

だから、白紙の「これから」を歩いていくことにしよう。

♪部屋のあかり 消しながら また会うその日まで
 また会うその日まで また会うその日まで♪


あれから、何度も何度も、「別れ」を経験してきた。
そのたび、鏡に映る僕の表情に、
引きずろうとする弱さを観ることもあるけれど、
この曲を口ずさんでみれば、
頬がほころんでくる。
この曲は、僕の「希望」だ。

今日からまた、再出発しよう!

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by logos7777 | 2005-06-05 21:09 | 70~80年代フォーク

今日ですべてが・・・

♪BGM≪『春夏秋冬』泉谷しげる

ひとつの時代を染め上げる歌がある。
そのまま、時代の記念碑にとどまる歌がある。
あるいは、時代を駈け抜けて、
そこから、次の時代にも色を添える歌がある。

僕にとって、70年代フォークの全盛期には、
その波を遠くに眺めながら、
浜辺で砂遊びに明け暮れていたような感覚がある。
少年にとって、そのメロディーは、
砂糖の入っていないコーヒーのような苦味を含んでいた。

その苦さに、憧れを感じ、
その苦さに、慣れ親しもうとした頃、
泉谷しげるは、かつて時代を染め上げたこの曲を、
新たな味わいにかえてリリースした。

♪季節のない街に生まれ
 風のない丘に育ち
 夢のない家を出て
 愛のない人にあう・・・♪


彼の曲は、今でもほとんど知らないけれど、
この曲には、彼の「過激」なイメージをくつがえし、
静かな魂の響きを感じさせるものがあった。

のちに、福山雅治が、この曲をカバーした。
すでに、苦味は僕の生活の一部となっており、
ある程度のテイストも覚えていたので、
魂の奥底まで、味わえるようになっていた。

しっとりとした時間には、
この味わいを楽しみたいと思うことがある。

♪人のために よかれと思い
 西から東へ かけずりまわる
 やっとみつけた やさしさは
 いつもたやすく しなびた・・・♪


汗を流しても、報われないと思うようなこともある。
見返りを求めようとは思わないけれど、
じわじわ湧き起こってくる、やりきれなさは、
どうやったら抑えることができるのだろうか?

♪春をながめる余裕もなく
 夏をのりきる力もなく
 秋の枯葉に身をつつみ
 冬に骨身をさらけだす・・・♪


がむしゃらに、僕も時代を駈け抜けてきた。
決して、時代に彩りを残せたわけではないけれど、
その場その場で、僕の存在を喜んでくれた人はいた。
もったいないほどの好意を、与えてくれた人はいた。

僕自身、たいしたことはしてこなかった。
多くの人の魂を、響かせることはできなかったけれど、
かつて、“たった一人の”支持者がいたことを、
今もなお、“たった一人の”支持者がいることを、
そして、その“たった一人の”支持者のために
詠(うた)えることを、
幸せに思う気持ちは、失いたくない。

♪となりを 横目でのぞき
 自分の道をたしかめる
 また ひとつ ずるくなった
 当分 てれ笑いがつづく・・・♪


何度、やりきれないと思っても、
やっぱり、やめようとは思わないことがある。
亀のように、ゆっくり歩みつづけているうちに、
それなりに進んでいることを知ることを、
やっぱり、うれしいと思うことがある。

♪今日で すべてが終るさ
 今日で すべてが変わる
 今日で すべてがむくわれる
 今日で すべてが始まるさ・・・♪


振り返れば、こんな道筋を歩むはずではなかった。
子供の頃には、もっとキラキラとした道、
もっとなめらかな道を夢見ていた。

くやしいと思ったこともあったけれど、
こんなデコボコとした道を歩んできたことも、
少しは、よかったなと思えるようになってきた。

くやしさは、今日かぎり。
──こんな道も、僕にとってはキラキラ思える。
──こんな道に、僕のために花が咲き始める。
──こんな道を、誰かが支えてくれるようになる。
──こんな道が、誰かのために開かれていく。

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by logos7777 | 2005-06-04 17:25 | 70~80年代フォーク

初夏に春を待つ

♪BGM≪『春待気流』長渕剛

初夏の日差しを受けて、僕は“春”を待つ。

乗り遅れてるなんて思っていない。
歩き始めたばかりの赤ちゃんも、“春”を待つ。
やんちゃ盛りの少年も、“春”を待つ。
責任を持ち始めた青年も、“春”を待つ。
時間に追われる中年も、“春”を待つ。
余裕を感じ始めた熟年も、“春”を待つ。

たとえ、太陽がまぶしく照りつけても、
足元を固めながら、“春”を待つ。
そして、終わらない“春”を得る。

♪淋しいからこそ ひとりなんですか
 ひとりだからこそ 淋しいんですか・・・♪


この曲に出逢った頃の僕。
それなりに毎日を楽しんでいた。
だけど、振り返ってみれば、
まだまだ、楽しむことができたように思う。
楽しみながらも、淋しさが引き留めていた。

そんな、過ぎた時代を覆そうと、
余裕を作っては、楽しんできた。
だんだん、自然体になるのを感じながら。

♪みんな みんな 胸をかかえては
 新しい夜明けを 待っているんだ・・・♪


友達が、もっと楽しんでいるように見えた。
だから、僕も、もっと力んでしまった。

いつしか、みんな、楽しむこと以外のことを覚えた。
僕は、変わらない歩幅で、楽しみ続けた。
淋しさを乗り越えながら、自由を手にし続ける僕は、
いまに慢心することなく、楽しみ続けたいと思う。

♪信じられないから ひとりなんですか
 ひとりだからこそ 信じないんですか・・・♪


ふと、孤独を感じることがある。
そういう時は、それなりに無口になる。
だけど、孤独の海におぼれないのは、
小さく差し込んでくる、希望の光を、
決して見逃さないからだろう。

希望、それは、信じること。

♪今まで いくつかの恋をしてきたけれど
 愛の言葉に しがみついてただけだった・・・♪


でも、希望の光に頼り切ってしまうと、
もっと孤独を感じるようになってしまう。

もう、いいかげんに、こんな自分を忘れよう。
“春”を迎えるためにも。

♪だから 時の流れの中で すきま風が吹こうと
 にげ道ばかりを 追いかけまわすのはやめて
 君ひとりを 愛し続けていきたい・・・♪


「もう、限界かな?」と思うようなことがあっても、
希望の光は、どこかにかならずあるのだから、
自分から、限界の壁を突き破っていこう。

いくつになっても、一途でありたい。
“春”を迎えるためにも。

♪泣けないからこそ しあわせなんですか
 しあわせだから 泣けるというんですか・・・♪


本当に淋しさに打ちひしがれているときは、
逆に、泣けなくなることがある。
泣きたくても、涙が胸からあふれそうでも、
泣けない淋しさもある。

幸せと不幸せの中間にいるから、
自由に泣くことができると思う。
涙は、寂しさの雲を吹き払う雨になる。
そして、“春”にたどり着く川になる。

♪誰もが みんな 人生の途中で
 かけひきばかりを 考えているよ
 素直な心で 受けとめられるのは
 君への愛だと 今 気づいた・・・♪


みんな、どうして“楽しむこと”をやめたのだろうか?
それは、日常の中で“戦うこと”を覚えたからだろう。

「生きていくためには、戦わなくてはならない」
そう思ってしまうだろう。
だけど、戦うときに、敵を粉砕するのではなく、
敵と思うものに、光を押し流すことだと思う。

その光こそ、愛の力だと思う。

♪時の流れの中で すきま風が吹こうと
 にげ道ばかりを 追いかけまわすのはやめて
 君ひとりを 愛し続けていきたい・・・♪


だから僕は、愛の力を信じていきたい。
愛こそが、終わらない“春”を得る方法だと思うから。

僕は、愛されようなんて思わない。
愛されるために、自己顕示するつもりはない。
もちろん、愛されるとうれしいけれど、
愛される以上に、愛せるようになりたい。

“春”は、あたたかい風に恵まれる以上に、
“春”の心地よさを与えてこそ“春”なのだから。

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by logos7777 | 2005-06-02 22:20 | 70~80年代フォーク

カポタストの旅

♪BGM≪『夢去りし街角』アリス

メロディーは、コードを伴って、
魅力をさらに増していく。

スタンダードなコード進行も素晴らしいけれど、
少し、おしゃれに彩ったコードが加わると、
たまらなく心を揺り動かされるような感覚がある。

僕が、アコギを手にし始めた頃のことだった。
ぎこちないながらも、一つの曲を弾き続けるうちに、
その曲が、どんどん好きになっていくのを感じた。

まるで、“恋”に似ていた。

聴くだけだった時は、友達、あるいは知人。
歌ってみれば、隠れた魅力を発見して、
だんだん魅かれていく。
自分で弾いてみれば、
その魅力は、尽きることなく見えてくる。
そして、恋人のように思えてくる。
そして、「いつまでも共に・・・」

そんなとき、その曲がまとっているコードは、
僕の胸の鼓動を、どんどん高まらせていく。

だけど、初心者には、
どうしても行き詰まりを感じるようなコードもある。

それでも、恋する気持ちはおさえられない。

そして、カポタストに仲立ちしてもらう。
1フレット目、2フレット目、3フレット目・・・
ひどいときには、11フレット目まで行ったこともあった。

この曲には、一目惚れだった。
だけど、楽譜を最初に見たとき、
まさに、カポタストなしでは、どうすることもできなかった。

♪もう泣かないで 悲しまないで
 折れるほど抱きしめていても・・・♪


どうしても、簡単な道ばかり探していたように思う。
自分の努力なんて、本当に小さなものだった。
あれから、ずいぶん時は流れたけれど、
いまだに、コードに行き詰まることには変わりはない。

♪もう戻らない あの日あの時
 かけがえのない季節だった・・・♪


それでも、許された時期があった。
かんたんに、挫折することもできれば、
もう一度、挑戦することもできた。
完全に忘れ去ろうと思って、手放すこともできた。
リベンジのために、手に入れることもできた。
ブランクは、指先を鈍らせてしまっているけれど、
自分ひとりでコードに酔いしれるだけならば、
それでもいいと思いながら。

♪愛の喜び 夢に描いて 傷ついて 涙も枯れて
 気がついた時 笑うことさえ忘れてた自分に気づいた・・・♪


それは、僕の生き方にも、よく似ていた。

何度も、夢を追いかけて、
何度も、夢に破れて、
何度も、夢は去っていった。

「今度こそ!」と思って、挑戦してみる。
知らぬ間に、自分の力が強くなっていた。
そんな、小さな自負心が、挑戦の意欲をかき立てる。

あれから何年も経って、この曲の楽譜を見直した。
あの頃、とてつもなく壁を感じていたコード進行が、
今では、少しはたやすく感じられるようになったから不思議だ。
「どうして、あんなに行き詰っていたのだろう?」と
思うぐらいに。

だけど、まだまだ、
僕の夢への旅路には、
超えられない壁は数え切れない。

人生のカポタストでは、
かんたんな道は進めない。
それは、心の調子を調整するだけの役割にしか過ぎない。

♪出逢いと別れの中で 人は
 さだめに立ち向かう 勇気を見つける・・・♪


夢は、数限りなく、僕の中を通り過ぎた。
そして、その中から、一生連れ添いたい夢が定まっていく。
だけど、通り過ぎた夢たちは、
記憶の中で、生き続ける。

僕は、他人任せの追い風ばかりをあてにするのはやめた。
人生のカポタストが、風に飛ばされて、見えなくなった。
心の調整は、自分でやっていくものなのだ。

♪もう行かなくちゃ つらくなるから
 最後の言葉だ ありがとう・・・♪


こうして、僕の人生のメロディーが、
僕だけのコードをまとっていく。
いつか、誰かに、
たまらなく心を揺り動かされるような感覚を与えることを願って。

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by logos7777 | 2005-05-30 21:37 | 70~80年代フォーク

素朴な光

♪BGM≪『ゆうこ』村下孝蔵

甘く、叙情的な世界が、美しく感じた。
素朴さが、心をくるむように揺らした。

その後も、彼の世界には、
さまざまな感動を持ちつづけたけれど、
その原点は、ここにある。

♪記憶の陰にぽつりと座り 淋しげに
 白い指先 ピアノを弾く女・・・♪


もう、“大人のお兄さん”のはずなのに、
その歌の世界は、高校生の僕と同じ目線で、
「恋すること」を導いてくれた。

若くして、この世を去ってしまったけれど、
いまでも、その素朴さは生き続けている。
そして、年齢を重ね続ける僕を、
純粋な時代に戻してくれる。

♪どんな過去が 君を 変えてしまったの
 瞳の翳りが せつなすぎるよ・・・♪


無邪気に、“君”を見つめる僕。
だけど、その過去をも、包み込めたらいいなと思う。
こんな思いを、さりげなく、かもし出せたらいいな。

過ぎ去ったことは、時の流れで重くなっていく。
それを、かんたんに捨て去ることはできない。

ただ、時間をかけて、軽くすることもできる。
時間をかけて、忘れてしまうこともできる。

♪子供のような僕のことなど 見もせずに
 真珠のように かたく心を閉ざしてる・・・♪


さりげなくいることは難しい。
意識しなくても、不自然なしぐさをしてしまって、
その心を開くことに失敗してしまう。

それでも、“君”のために、
僕は、あきらめはしない。

♪かけがえのないもの 失くしたあとは
 どんなに似たものも かわれはしない・・・♪


闇夜に、かすかな星の光がともる。
その、かすかな光に、希望をもっていたい。
その光は、やがて、朝を招きよせて、
大きな太陽の光にかわるから。

♪言い出せない愛は 海鳴りに似ている
 遠くから 絶え間なく寄せ 胸を強く揺さぶる♪


「いつか、その心の扉が開きますように」
そのために、僕が力になれたらいいな。
そのとき、僕は、光のように、
ここにいるだけで、安らぎでいれたらいいな。

今、あらためて、
彼の世界を聴き返してみた。
彼の歌は、数多くの人にとって、
光であったはずだ。

その人生は終わってしまったけれど、
その歌に込められた魂は、永遠であってほしい。
その素朴さ、その純粋さは、永遠であってほしい。

☆心が響いたら⇒ Click!☆
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by logos7777 | 2005-05-26 23:07 | 70~80年代フォーク

めぐりめぐった遠い道程

♪BGM≪『ふるさとは今』阿呆鳥

大阪で生まれ育った僕は、
心のどこかで、“アコースティック”を探していた。

デジタル化が進む、都会の街並みの中では、
なんでも手に入るように思えるけれど、
どんなに街を歩き回っても、
僕が求める“純粋”は見つけられなかった。

僕のなかに、「ニュー・ミュージック」という
一つのスタイルが確立し始めた頃だった。

それは、本当に意外な出逢いだった。

  「オールナイトニッポン」──
  彼らは、水曜日の第2部を担当していた。

ニューミュージック系の雑誌を購読していた僕は、
記事を通して、彼らの存在を知るようになった。
そしてある日、レンタルレコード店で、
彼らのアルバムを借りてきた。

僕の探していた“アコースティック”の風を感じた。

♪あれは冬が過ぎて 春の声が聞こえる頃
 僕は郷をあとにして たった一人 夜汽車の中・・・♪


彼らのアルバムを録ったテープは、
毎日聴くことを日課にしていた。
彼らに近づきたくて、レコードも自分で買った。
大阪のコンサートも行った。

そして、水曜日の夜は、早めに布団に入るようになった。
そして、深夜3時前になると、目覚ましを鳴らした。
リアル・タイムで、彼らの声を聞くだけでなく、
テープにとって、週に何度か、くり返し聞いていた。

当時、木曜日の一時間目が体育の授業だったので、
冬の日のマラソンの時には、
寝不足で倒れたりするかもと思っていたけれど、
それでも、この習慣は欠かさなかった。

ちなみに、ラジオで投稿したときにもらった
「くまかりバッジ」は、今も、僕の手元にある。
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彼らの世界に溶け込むことによって、
挫折しがちだったアコギも再開した。
そして、彼らをきっかけに、
遅まきながら、松山千春やかぐや姫の世界にも
深く関心を持つようになった。(⇒大空と大地の中で)

彼らの世界に溶け込んでいくうちに、
僕は、自然の景色に囲まれた生活を夢見るようになった。

♪昨日 街で買った ベージュのしゃれたコート
 忘れた頃の気まぐれだと 手紙そえて 郷に送る・・・♪


その夢は、忘れた頃に実現した。
不思議なことに、僕が“郷を捨てて”、選んだ街は、
彼らの出身地でもあり、今、彼らの拠点でもある
福島県の隣の栃木県。
会いに行こうと思えば簡単だけど、
今はまだ、実現させていない。

そして、この曲の世界も、
栃木に来てから、感じられるようになった。
(“都会→地方”という逆パターンだけど)

♪そっと目を閉じて 想うふるさとは
 耳に流れてくる 川のせせらぎか
 それは 帰郷列車のレールの響きか・・・♪


僕なら、さしずめ、
「耳に流れてくる繁華街のにぎわいか」
「それは 地下鉄のレールの響きか」かもしれない。

“郷愁”という言葉には、しっくりこないけれど、
この栃木の地で、着実に自分の夢に向かって進む僕は、
大阪を、「混沌の時代」として懐かしんでいる。

♪人は 誰も一度 郷を捨てて旅に出る
 そして いつしか気づくもの
 めぐりめぐった 遠い道程・・・♪


人生というものを、いくつもの節目で区切っていけば、
その住処が変わらなくても、
その心は、変化を重ねているようにも思う。

大阪時代に、いくつもの場面をめぐりめぐり、
栃木時代に、いくつもの場面をめぐりめぐり、
これからも、めぐり続けるだろう。

そうして、僕なりの人生、
着飾ることない、アコースティックな人生が、
一つのまとまりを作っていくのだろう。

それでも、時折、振り返ってみる。

♪ふるさとは今 ふるさとは今・・・♪

☆心が響いたら⇒ Click!☆
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by logos7777 | 2005-05-23 21:52 | 70~80年代フォーク