いつか、聴いた歌。いつか、胸ふるわせた歌。いまの僕へと、導いた歌。 ・・・そんなエピソードの数々


by logos7777
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<   2005年 04月 ( 32 )   > この月の画像一覧

永遠の青春

♪BGM≪『青春の坂道』岡田奈々

“岡田奈々”という美少女がいた。

彼女がアイドルとして活躍していた時代を、
僕は、テレビで見守っていたけれど、
彼女を特別に意識することはなかった。

時を追うごとに、当時の彼女の写真や映像を通して、
多くの人を魅了した彼女の輝きを知るようになったけれど、
まだ幼かった僕には、美しさに魅かれる感覚は未熟で、
記憶の列車から映る風景の一部として
彼女の活躍を眺めていた。

そんな彼女の曲の中で、
この曲は、今でも心をときめかせてくれる。

♪淋しくなると訪ねる 坂道の古本屋
 立ち読みをする君に 逢える気がして・・・♪


今、その歌詞をたどってみると、
別れの世界を描いていることに気づく。
当時は、そんなこともわからなかった。
僕の記憶の中では、
あくまでも、この曲には、
彼女のさわやかな笑顔だけが刻まれていたからだ。

♪言葉に出せない愛も 心には通ってた
 同じ道 もう一度 歩きませんか・・・♪


“青春”──。
様々なドラマがこめられていて、
そのドラマの場面を演じきることによって、
人は、高みと深みと広がりを増していく。

子供の目線からすれば、
“青春”とは、憧れそのものだった。
やがては、その舞台に立つのだが、
遠い世界の幻想のように感じていた。

そして、気がつけば、
人生の中間点あたりに、たどりついていた。
“青春”とは、夢のような時代だった。

♪青春は 長い坂を登るようです
 誰でも息を切らし 一人立ち止まる・・・♪


僕にとって、
“青春”は、いつから始まったのだろうか?
そして、
“青春”は、いつ終わったのだろうか?

いや、
“青春”は、ほんとうに終わったのだろうか?

長い坂の勾配は、その時々で変わったけれど、
今でも、その傾斜は続いている。
終わることなく。
そして、下ることもなく。

この坂道は、人生の終わりまで続いている。
いや、この人生が終わったとしても、
魂で、永遠の傾斜を登り続けるのかもしれない。

人は、永遠に、“青春”を登り続けるのだろう。

♪そんな時 君の手の やさしさに包まれて
 気持ちよく泣けたなら 倖せでしょうね・・・♪


感情のままに恋をした相手。
友情のもとに恋をした相手。
愛情のうちに恋をした相手。

色々な恋があるけれど、
やはり、
そこに“君”がいるから生きていける。
そこに“君”がいるから頑張っていける。
そこに“君”がいるから登っていける。

目の前が、さらに輝いて見えた。

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by logos7777 | 2005-04-30 22:38 | アイドル/タレント

大自然を手に入れる夢

♪BGM≪『大空と大地の中で』松山千春

“松山千春”という人が脚光を浴び始めた頃。
僕は、特別に意識を向けることはなかった。
ちょうどこの頃、アコギを手にしたのだが、
僕の愛器は、シングル化されている彼の曲を
奏でる程度にとどまっていた。

♪果てしない大空と
 広い大地のその中で
 いつの日か 幸せを
 自分の腕でつかむよう・・・♪


3歳上の僕の兄貴が、この曲をよく歌っていた。
それがきっかけで、この曲を覚えるようになったけれど、
自分で歌うようなことはなかった。
それは、まるで、
この曲は、兄貴の“持ち物”であって、
自分のものではない・・・といった感覚だった。

そんな曲を、
自分の“持ち物”として手に入れた瞬間──。

高校2年生の夏、僕は一人で北海道に旅に出た。
初めての一人旅。
それは、楽しみでもあり不安もあった。
まだ、時刻表の見方にも慣れていた訳でなく、
島までのルートに、どんな街があるかも知らなかった。
東海道新幹線、東北本線、青函連絡船。
数度の乗換えだけとはいえ、冒険に近いものがあった。

そんな不安感も、
音楽と共にいることで、紛れていたのだった。

運命の導きなのだろうか?
この旅の数ヶ月前から、
僕は、フォークの世界に興味を持っていた。

“フォーク”・・・
“北海道”・・・
この2つの鍵句の交差点に、松山千春がいた。

♪歩き出そう 明日の日に
 ふり返るには まだ若い
 ふきすさぶ 北風に
 とばされぬよう とばぬよう・・・♪


北の大地は、空気そのものが雄大だった。
写真でしか見たことのなかった広い世界に立ち、
この曲を聴いてみる。
大阪では、絶対に感じられないものがあった。
それを、僕は、手に入れたのだった。

♪生きることが つらいとか
 苦しいだとかいう前に
 野に育つ花ならば
 力の限り 生きてやれ・・・♪


都会に生まれ、都会に育った。
都会は、現代文明に酔いしれて、
そこに自分の居場所を見出している人にとっては、
住みやすいところだろう。
そんななかで、僕の魂は、
確実に、この都会では手に入れられないものを求めた。

「高校を卒業したら、北海道に移り住む!」
当時の僕は、本気でそう思ったものだ。
だけど、その後に、受験という空気のなかで、
僕もまた、現実というものに埋没していった。

♪こごえた両手に 息をふきかけて
 しばれた体を あたためて・・・♪


あの頃の“本気”では手に入れられなかった夢。
それから十数年経って、僕は手に入れた。
・・・形は違えども。

実際には、東北本線の途中で下車をし、
そこに居を構えた。
北海道と同じ雄大さではないけれど、
都会に慣れきっていた僕にとっては、
この街も、自分の魂の求めにかなっていた。
いや、もしかしたら、
この街こそ、自分の魂が求めていたものかもしれない。

♪果てしない大空と
 広い大地のその中で
 いつの日か 幸せを
 自分の腕でつかむよう
 自分の腕でつかむよう♪


大自然の中に、僕の幸せがある。
それは、全部を手に入れることはとうてい無理だけど、
今日も一つ。明日もまた一つ。
確実に、自分が溶け込んでいく中に、幸せを感じている。

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by logos7777 | 2005-04-29 21:58 | 70~80年代フォーク

“自分”を打ち破る

♪BGM≪『それが大事』大事MANブラザーズバンド

あれから14年が過ぎた。

“抵抗”のつもりだったけど、
単なるポーズ(見せかけ)だった。
本心では、強く求めていた。
ただ、素直じゃなかっただけ。

数年の“抵抗”の演技をやめて、“素直”になった。
その時、僕の心には、果てしなく大地が広がった。

そして、僕の人生は、急展開を遂げた。

求める過程で、様々な場面があった。
それは、自分自身を閉じ込めていた小さな檻を、
どんどん、打ち破る機会だった。

一人でいたならば、
絶対に、打ち破れなかったはずだ。
だけどその時、数多くの出逢いが与えられた。
この出逢いによって、その縁によって、
僕は、上昇気流に乗るように、
どんどん、打ち破っていった。

そんな悦びと、心地よさが、軌道に乗りかけた頃・・・

♪負けない事 投げ出さない事
 逃げ出さない頃 信じ抜く頃
 駄目になりそうな時 それが一番大事・・・♪


この曲は、
ザリガニのように、臆病がちだった僕の
前進を支えてくれた。

♪ここに居るだけで 傷ついてる人はいるけど・・・♪

見渡せば、
悲しみを抱きかかえている人の多さが目についた。
僕だって、それなりの悲しみを抱えていた。
あれからも、いくつかの悲しみを抱えてきた。
今もなお、悲しみと呼べるものがあるかもしれない。

♪高価な墓石を建てるより
 安くても生きてる方がすばらしい・・・♪


だけど、やっぱり、前進するしかない!

♪ここに あなたが居ないのが 淋しいのじゃなくて
 ここに あなたがいないと思う事が 淋しい・・・♪


悲しみの時こそ、自分自身が見えてくる。
悲しみの時こそ、前進を起こすチャンスだと気づく。
淋しい時には、扉を開いてみようと思う。
それは、勇気がいることだけど、
開く以外に、方法が見つからないから、
やっぱり、開くしかない!

♪今は遠くに離れてる
 それでも 生きていれば いつかは逢える・・・♪


本当の別れなど、ないのかもしれない。
生きていれば、再会のチャンスが与えられる。
再会できなくても、
生きていれば、想い出の中で、いつでも逢える。

♪ここに無いものを 信じれるかどうかにある・・・♪

すべては、“信じる”ことにあると思う。
僕も、“信じて”きたから、今に到れたのだから。

♪負けない事 投げ出さない事
 逃げ出さない頃 信じ抜く頃
 涙見せてもいいよ それを忘れなければ・・・♪


未来は、予想のできない白いキャンバス。
不安を抱えたりもするけれど、
恐れるのはやめよう。
未来を信じ、未来を受け止め、
未来を愛し、未来を生きる決意をしよう。
そうすれば、
未来は、幸福そのものとなるはずだ。

♪負けない事 投げ出さない事
 逃げ出さない頃 信じ抜く頃
 駄目になりそうな時 それが一番大事・・・♪


これからも、まだまだ、
僕は、自分の檻を打ち破っていかなくてはならないだろう。
難局の時にも、やはり、この曲と共にあることだろう。

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by logos7777 | 2005-04-28 23:55 | J-POP/ニューミュージック

「こっちだよ」

♪BGM≪『光』コブクロ

安住することを望んだならば、
かならず、風が吹いてくる。
なぜなら、この限られた人生は、
つかの間の“旅”なのだから。

人生は、雲のようなもの。
誰も、雲の上では安住できない。

僕らには、帰る場所がある。
僕らには、還る場所がある。
その時、すばらしいお土産を持って
勝利の笑顔を浮かべながら、
なつかしい友たちに迎えられるように、
今という“旅”を続ける。

そのお土産となるものこそ、
この人生のなかで、発展すること。
この人生のなかで、繁栄すること。
どれだけ発展し、どれだけ繁栄するか。
それは・・・
どれだけ大きな夢を描いたかにかかっている。
どれだけ大きな理想を描いたかにかかっている。

こうして、雲のような人生は、
恵みの雨となって、
大地をうるおす。
植物をはぐくむ。
動物を生かしむる。

♪大きな 大きな想いが 胸の中で
 小さな意志につまずいて 壊れてく・・・♪


夢の型枠に、人生をはめようと願っていた僕は、
いつしか、人生の型枠に、夢をはめこんでいた。
僕の心は、時間に流され、
電話に追いかけられ、注文に押しつぶされていた。

目に見えるものが、大切なものを覆い隠してしまった。

♪暗闇に差し込む光をさがして
 誰もがさまよう こんな時代の中で
 僕にできることはただ1つ 君が
 悲しみの果てに 目を閉じてしまっても
 「こっちだよ」って 手をたたいて
 君が前を向けるように・・・♪


救いの天使が、僕の頬を撫でた。
その肌のぬくもりが、僕にとっては、
平手打ちのように感じられた。

まどろみを打ち破る声
──「こっちだよ」

♪時が君を変えてしまうのか?
 君が時を変えてくのか?
 忘れたと思ってた 本当の君の姿
 君が待ってる・・・♪


その場限りの安住を手放すことにした。
僕は、両腕を広げて、
それでも抱えきれないほどの夢に生きることに決めた。
勇気の水素と、希望の酸素を合わせて、
無限のうるおいを降らせるために。

そんな僕の生き方に、
善意の引き留めもあった。
「いつまでも、そんな幻を追いかけるな」

だけど、僕は怯まなかった。
まどろみの門を出るまでは、
弱気にもなりかけたけれど、
門を出たとたん、すべての迷いは、
アスファルトの上で蒸発した。

♪暗闇に差し込む光にかざした
 その手でいつしか 夢をつかむ君に
 僕ができることはただ1つ 君が
 この道の果てに 目を伏せてしまっても
 「こっちだよ」って手をたたいて
 君が前を向けるように
 君の進むべき方へ♪


いつか、友たちの待つ場所に凱旋するときを思う。
抱えきれないほど大きく、多くのお土産を持って還ろう。

ひとりだけではない。
この人生で出逢った友に声をかけよう。
同じように、勝利の凱旋ができるように、

励まされてばかりはいられない。
それよりも、励ましていこう。
この勝利のよろこびを、一緒に味わえるように。

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by logos7777 | 2005-04-27 23:58 | J-POP/ニューミュージック

東の街へ

♪BGM≪『もう一度夜を止めて』崎谷健次郎

大阪発、東京行の「ドリーム号」は、
深い夜の中を、ただ走り続けた。
小さな箱の中に並ぶ、人たち。
それぞれが、さまざまなドラマの主役。

そして、僕がいた。

東の国に、僕の“ドリーム”があると信じていた。
東の街に、僕の未来の行方を求めていた。

「学生」という肩書きを持っていられるのは、
あとわずか──となった頃。

旅立ちを、東の街で始めようと決めた。
東の街に、僕の生活を据えようと決めた。

そして、何度も、「ドリーム号」に、
僕の夜を預けた。

車輌に備えられていたヘッドフォンから
僕の心に、メロディーが伝えられてきた。

♪時間を忘れるように
 窓のシェイド 羽根を傾け
 腕を組んだ細い肩に
 長い髪が震えていた・・・♪


初めて聴く曲。
僕は、くり返し流れるメロディーを、
記憶のなかに刻み続けた。

♪もう一度だけ 夜を止めて
 あの日をこのまま 抱きしめたい♪


僕の「ドリーム」は、走り続けた。
夜を止めることができるようになったのは、
それから何年も経ってからのことだった。

♪これ以上愛し合っても
 2人 同じ夢が見れない
 知らぬ間にすれ違っていた
 甘い記憶に何かがこぼれてく・・・♪


東の街で、新しい生活を初め、
西の街に、戻った。
しばらく、西の街で、生活の流れを刻んで、
ふたたび、東の街に、根を下ろした。

♪過ぎた日々は ナイフのように
 美しいほど 傷つけるものさ・・・♪


西の街は、僕にとっては、ひとつの恋愛だったのかもしれない。
想い出は、胸の奥にしまっておくだけで、
前を進むときには、取り出さない方がいいかもしれない。

走り続けた、あの頃も・・・
そして、今も・・・

♪もう一度だけ 夜を止めて
 あの日をこのまま 抱きしめたい
 重いドアを そっと閉めて
 僕の影を 愛で消して♪


この、東の街で繁り栄えながら、
僕は、心のなかで、
永遠に、東を向いて進み続ける。

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by logos7777 | 2005-04-26 23:23 | J-POP/ニューミュージック

混沌の中の狼

♪BGM≪『S・O・S』ピンク・レディー

脚光を浴びているものには、
惹かれていくものだ。
その世界は、わからなくてもよかった。
その光に、巻き込まれているだけでよかった。
光は、魅力という電波を放っていた。

女の子も、男の子も、
みんなの心が引きつけられた。

そこに、“混沌”があった。
そこに、“混沌”が打ち破られた。

タイフーンのように現れ、
タイフーンのように駈け抜け、
タイフーンのように去っていった。
──ピンク・レディー。

♪男は狼なのよ 気をつけなさい
 年頃になったなら つつしみなさい
 羊の顔していても 心の中は
 狼が牙をむく そういうものよ・・・♪


当時の僕は、そのリズムに乗った言葉を感じていた。
言葉は、響きそのものだった。
誰もが、その響きのままに腕を動かし、
その響きのままに足を動かした。

もう、30年近い年月が過ぎた。
そのタイフーンが、懐かしい記憶として
止まったままになっていた頃。
彼女たちは、期間限定で復活した。

現在の彼女たちを観る。
現在の彼女たちが、当時を語る。
流されるままの“混沌”だった彼女たちが、
今は、自分たちの、あるがままの動きで
当時と同じように腕を動かし、足を動かす。

♪S・O・S S・O・S
 ほらほら呼んでいるわ
 今日もまた誰か 乙女のピンチ・・・♪


当時の歌詞を観る。
感じるだけの“混沌”だった僕が、
今は、あの当時の光の意味を、自分なりに理解する。

狼は、男だけとは限らない。
羊のように、やわらかな微笑を見せても、
彼女の心の中には、“下心”を秘められている。

ただ、どちらかというと淡白な僕には、
強烈なセクシャリティーは通用しない。

僕に近づいてくる狼は、心で吼えていた。
「癒されたい」
「救われたい」
「満たされたい」

♪このひとだけは 大丈夫だなんて
 うっかり信じたら
 駄目駄目 駄目駄目 あー 駄目駄目よ・・・♪


求めるばかりでは、
いくら満たしても、満たしきれない。
美しい女性もいた。
あるいは、“・・・”もいた。

そんなことをくり返すうちに、
僕は、自分を省みた。

そこに、“混沌”があった。
そこに、原因の種があった。
そこに、“慈悲魔”の自分がいた。

「癒したい」
「救いたい」
「満たしたい」

一見、慈悲深いように見えながらも、
実は、そうすることによって、
自分もまた、癒され、救われ、満たされることを
望んでいたのだ。

そんな卑怯な自分から脱しようと決め、
誘惑の余韻を、すべて吹き飛ばし、
智慧ある光に向かって進みだした。

混沌のような取り巻きは少なくなったけれど、
それで、静けさが漂うようになったけれど、
それを、よしとしている。

♪男は狼なのよ 気をつけなさい・・・♪

“混沌”は、打ち破られるためにある。
時代を超えて、“混沌”を打ち破ってくれた
ピンク・レディー。
永遠に、僕の中で踊り続けるだろう。

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by logos7777 | 2005-04-25 23:48 | アイドル/タレント

慰められるよりも・・・

♪BGM≪『君住む街へ』オフ・コース

広く、大きな海を渡ることを夢みて、
見慣れた港を離れる。

見送る友の、その祝福の片隅にある寂しさを、
振り切るように、船を進ませていく。

希望という船は、鼓動を高まらせる。
だけど、高鳴る鼓動が、鎮まっていくにつれて、
夢みた海の、その広さに、その大きさを実感する。

時には、わずかな不安が芽生えてくる。
時には、港を、懐かしく想うこともある。

♪そんなに 自分を 責めないで
 過去は いつでも 鮮やかなもの
 死にたいくらい 辛くても
 都会の闇へ 消えそうな時でも・・・♪


僕は、この海を渡って、希望の世界へと船を進めた。
一人の航海には、心細さもあった。

だけど、いつも、自分自身を励まし続けた。

♪激しくうねる海のように
 やがて君は乗り越えてゆくはず・・・♪


波の音に紛れて、友たちの励ましの声を感じた。
そして、また、船を進めていった。

♪その手で望みを捨てないで
 すべてのことが終るまで 
 君住む街まで飛んでゆくよ
 ひとりと思わないで いつでも・・・♪


失敗もあった。挫折もあった。
たいした実りもなく、時間は無常に過ぎ去っていった。
だけど、航海をあきらめることだけは
どうしても、できなかった。

希望は、つねに創りあげていくもの。
希望は、自分で見つけ、育てていくもの。
だけど、人は、時として、強く生きていけないと感じ、
地上にあって、道に迷う。

広く、大きな海を渡ることを夢みて、
見慣れた港を離れる。
絶望をまとったまま、
彼らは、どこへと向かうのだろう?

慰めを求める。
だけど、自分を満たす慰めは得られない。
やがて、悲しみの淵に立つ──。

慰めを求める。
だけど、自分を満たす慰めが得られなくても、
慰めを与えることができる。

僕にできることは、
彼らを、希望の世界へといざなうこと。

♪歌い続ける 繰返し
 君がまた その顔を上げるまで
 あの日の勇気を忘れないで
 すべてのことが終るまで
 君住む街まで飛んでゆくよ
 ひとりと思わないで いつでも・・・♪


歌い続ける僕の声は、
いったい、どれだけの心に届いたのだろうか?
そんなことを考えてみても、心は揺れる。
願いを超える反応など、得られない。
だから、結果を求めず、過程に集中する。

♪その手で心を閉じないで
 その生命が尽きるまで
 かすかな望みがまだその手に
 暖かく残っているなら・・・♪


生きようとして苦しくなって、
人は、死を選ぼうとする。
だけど、その生命、その身体を傷つけて、
なきものにするよりは、
その哀しみ、その苦しみにふさぐ心を、
死んだつもりになって、変えてみるほうがいい。

弱い自分、逃げ腰の自分、
慰めや、憐れみを奪おうとする自分、
そんな自分を、捨ててみればいい。
そして、同じように悲しんでいる友を、
この地上のどこかにいる、見知らぬ人を、
慰めて、希望を与えようとすればいい。

そうすると、
心は、安らぎを得ることができる。
幸せな気持ちを得ることができる。

広く、大きな海を渡ることを夢みて、
見慣れた港を離れた。
今でも、その港を思い出すとき、
力が抜けて、立ち止まりそうになることがある。

だけど、僕は、船を進め続けている。
慰めを求めて、冬にとどまっている人たちに、
「与えること」の幸福を伝えるために。

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by logos7777 | 2005-04-24 22:20 | J-POP/ニューミュージック

感性の扉を開いて

♪BGM≪『夢想花』円広志

土曜日の夕方。
テレビでは『コッキー・ポップ』が映っていた。
いつしか、僕も、その時間に、テレビに向かうようになり、
感性の扉を開き始めた。

♪とんで とんで とんで とんで とんで
 とんで とんで とんで とんで
 まわって まわって まわって まわる・・・♪


いつしか、僕の日常は、このメロディーを伴っていった。

♪そして私は 蝶になり 夢の中へとんでいくわ・・・♪

70年代フォークの全盛期。
リアルタイムでその世界に首を突っ込むことは、
当時の僕には早いように思えていた。
しかし、70年代が終わろうとしたこの頃に、
僕は、僕なりに、フォークの世界にむけて
僕の羽を広げた。

ちょうどこの頃、僕はアコギを手にした。
この曲を、何度も奏でた。
初心者のストロークだったけれど、
心は、夢のなかを とびつづけ、
感性は、確実に豊かさを増していった。

♪忘れてしまいたいことが 今の私には多すぎる
 私の記憶の中には 笑い顔は遠い昔・・・・・・♪


当時の僕には、
まだまだ“忘れてしまいたいこと”は少なかったけれど、
そういうセンチメンタルな情景を、
まるで、小説を読むように目を向けて、
感性の糧にしていった。

時が経つにつれて、この歌詞のなかに込められた
せつなさも、感じられるようになってきた。

♪素直な気持ちを あなたに 伝えるすべを 知っていたなら
 今は 静かに 心を閉じて 夢の中へ飛んでゆくわ・・・♪


いま、わが身を振り返ってみれば、
そういうピュアな気持ちも遠い昔のように思える。
今は、その余韻だけを感じるに過ぎない。
だけど、心の時制を、あの頃に合わせてみれば、
今という時間に固まりかける僕を、ほぐしてくれる。

♪とんで とんで とんで とんで とんで
 とんで とんで とんで とんで
 まわって まわって まわって まわる・・・♪


春の風は、僕をかろやかにしてくれる。

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by logos7777 | 2005-04-23 23:17 | 70~80年代フォーク

人のやれないこと

♪BGM≪『いっぽんどっこの唄』水前寺清子

まだ拓いたことのない世界に、
新しい出逢いがある。
その風景は、異質に感じたとしても、
やがて、親しみも起きてくるだろう。

合宿一日目、鹿児島。
前日の夜行列車での移動の疲れがあるはずなのに、
皆が眠りについても、僕はなかなか眠れなかった。

その先輩も、寝つけなかったようだ。
電気を消した大部屋の隅で、互いの声が交わされていった。

夏の真っ最中なのに、なぜか冬の話題で盛り上がった。
一年の最後を飾る定番である「紅白歌合戦」。
お目当てのアイドルだけが楽しみだった。
そして、演歌は、興味を軽くかする程度に過ぎなかった。

ところが、その前年末の紅白歌合戦で、
記憶に残った演歌歌手がいた。
先輩もまた、その歌手の記憶を刻んでいた。

水前寺清子・・・。

なぜか、話題が盛り上がった。

自分と同じものを、他人のなかに見るとき、
何かがつながるという感覚を得る。
ジョン・レノン、長野博(V6)、夏川りみ・・・
そして、水前寺清子は、僕と誕生日が同じらしい。

誕生日という共通点が、新たな領域を拓いた。
演歌の世界は、僕の趣味とは異なるけれど、
彼女の歌う世界には、陽気なものを感じていた。
さらに、女性が男性の着流し姿になるというのは、
女物の着物を着ている浮浪雲を連想させて、
(当時)若い僕には、マジメに歌っている彼女が、
なんとなく滑稽に思えたものだ。

二日目、延岡。
一行は、宿泊先を探して、駅前を歩いていた。
その時、街中のいたるところで、
水前寺清子が出迎えてくれた。
近く、リサイタルが開催されるという案内だった。

思わぬ偶然!
以来、僕と先輩は、水前寺清子つながりとなってしまった。

「きっかけは、九州合宿!」
そんなことがきっかけとなって、
水前寺清子の歌を何曲か聴いてみた。
僕が生まれるか生まれないかの、高度成長の時代、
彼女の歌は、数多くの人を元気づけたことだろう。

♪ぼろは着てても こころの錦
 どんな花より きれいだぜ・・・♪


僕の通っていた大学は、神戸の近くにあり、
キャンパスは、男女問わず、おしゃれな人に満ちていた。
そんな中、中途半端なトラッド姿の僕は、
雰囲気にマッチしたり、浮いていたりしていた。

まだまだ、心も錦からは遠かった頃。

♪若いときゃ 二度ない どんとやれ
 男なら 人のやれない ことをやれ・・・♪


キャンパス・ライフは、新鮮さをもたらした後に、
漫然へとたどりついてしまう。
おしゃれな大学の学食で頼むメニューが、
しだいしだいに、ワンパターンとなるように、
僕の日々も、ある慣性の流れを作った。

合宿で親しくなった先輩と、学食に行く。
Aランチを食べながら、「水前寺ネタ」。
それはまさしく、「人のやれない(やらない)」学生生活。

その後、先輩が就職し、関東に引っ越された。
寂しさと不安があるだろう・・・
僕はよく、手紙で励ましていた。

♪男なら なげた笑顔を みせてくれ・・・♪

あれから時は過ぎ去った。

一昔前ならば、今の僕と先輩の年代では、
演歌の世界に浸っていた人も多かったことだろう。
だけど僕は、今でも、
演歌を別世界のように感じている。

でも、フォークやニューミュージックの世界は、
今の大学生からすれば、演歌的かもしれない?
そんなことを思いながら、僕は想い出を振り返っている。

今、先輩は、大阪の地で頑張っておられる。
そして、立場は逆転し、僕が関東に住んでいる。

♪春が来りゃ 夢の木に 花が咲く
 男なら 行くぜこの道 どこまでも♪


先輩とはもう、数年会っていない。
だけど、互いに、見えない線で、あの頃と同じように、
応援し合っているかも知れない。
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by logos7777 | 2005-04-23 02:24 | 演歌/歌謡曲

永遠に、新境地へ

♪BGM≪『スピーチ・バルーン』大滝詠一

出逢いというものは、偶然なのだろうか?
いや、僕は、そんな迷信を信じない!
出逢いというものは、心が求める世界へと進める
神秘のいざないだと信じる。

窮屈な詰襟を脱ぎ捨てて、
僕は、自由を手に入れた。
よろこびを重ねて、髪は伸び、
たのしみを重ねて、ジーンズが馴染んだ。

そんな僕の、新しいスクール・ライフは、
メロディーの新境地との出逢いをもたらした。

♪細い影は人文字 海の背中に伸びている
 君は春の客船 冬の港 見てるだけ・・・♪


多くの歌詞が、そこに“おもい”をこめていても、
いまだ子供だった僕は、意味もわからず聴いていた。

そんな僕が、“わかりはじめた”頃。

もちろん、この曲を本当に味わえるようになったのは、
それから数年を経てからのことだったけれど、
恋愛や友情に、翳りの苦さも経験するようになったのは、
この頃だったはずだ。

♪吐息ひとつ スピーチ・バルーン
 声にならない飛行船
 君は耳に手を当て 身をよじるけど
 何も届かない・・・♪


振り返れば、子供の頃の別れも、
この曲を通して、哀愁の香りで感じられるようになった。

片想いのまま、彼女の転校を機に終わった初恋。
国立や私立の中学に進む友に手を振った卒業式。
そして、つい数ヶ月前の卒業式。

♪動き出したデッキは 君の人生 運び去る・・・♪

歌詞は、僕の心に芽生え始めていた“詩心”を育てた。

♪暗い海に向かって ヘッドライトのパッシング
 君は泣いているのか もう遠すぎて 何も映らない♪


あの、甘く、酸っぱい時代を、はるかに眺める。
想い出の中で、いまだ、はしゃぎ続ける僕だけど、
あの頃のワードローブは、もう似合わない。

だけど、今でもまた、出逢いはある。
心は、いまだ、未知なる世界を求め続けている。
永遠に。
神秘のいざないのままに。
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by logos7777 | 2005-04-21 23:56 | J-POP/ニューミュージック