いつか、聴いた歌。いつか、胸ふるわせた歌。いまの僕へと、導いた歌。 ・・・そんなエピソードの数々


by logos7777
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

僕と、僕の幻影と

♪BGM≪『モリソンは朝、空港で』佐野元春

春合宿──。

「合宿」といっても、僕らの場合は、
最初と最終の打ち上げで合流する以外は、
ただ、ひたすら、列車に乗って旅するだけ。

車窓からの景色を楽しみながら、F先輩と語り合う。
それ以外は、ウォークマンで、好きな曲を聴いていた。

それまで、佐野元春の曲は、ほとんど聴かなかった。
学部の“あたちゃん”という、かわいい系の子に
それなりに感化されて、レンタルしてきたのがきっかけだった。

♪少しずつ夜が明けてゆく 眠たげな街角
 朝もやに包まれたタクシー 11月のエアポート・・・♪


“エアポート”じゃなく、“駅舎”だったけれど、
夜行列車の窓の向こうに、朝焼けが広がり始めたとき、
この曲とマッチし、どんどん、その世界に引き込まれていった。

♪誰れもが襟を立てて ここを通り過ぎてゆく
 Gee bap a du da まだ ちょっとだけ眠たいぜ・・・♪


旅人もいれば、通勤客もいる。
列車が止まるたびに、人が乗り、人が降りる。
3月はじめの東北の街は、まだまだ景色に白が目立つばかり。
当時、関西に住んでいた僕には、
景色も、人も、なにもかも、新鮮に思えていた。

早朝に、僕たちも駅に降り立つ。
朝食は、駅そば。
どの街も、さほど変わらない中身なのに、
それぞれの街の風情は、まったく違った味わいに感じられた。

♪Here comes the brand new morning
 Here comes the brand new day・・・♪


あれから、いくつもの時が流れすぎた。
あの頃のように、
数週間、のんびりと、列車に乗って旅をすることなど
今では、ほぼ不可能なこと。

時は流れすぎた。
今、僕は、
あの頃に通り過ぎた鉄路を、駅舎を、
車で横切って、仕事に向かう日々を送っている。

学生時代の僕の幻影に向かって、
僕は、手を振っている。
幻影の僕が、手を振り返す。
「今も輝いていますか?」

くり返し迎える
“the brand new morning”
“the brand new day”
永遠に、ずっと、輝いていこう!
[PR]
by logos7777 | 2005-04-16 00:41 | J-POP/ニューミュージック