人気ブログランキング | 話題のタグを見る

いつか、聴いた歌。いつか、胸ふるわせた歌。いまの僕へと、導いた歌。 ・・・そんなエピソードの数々


by logos7777
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

部屋のあかり消しながら

♪BGM≪『おもかげ色の空』かぐや姫

かぐや姫の世界に足を踏み入れたのは、
僕が高校生になった頃だった。
その頃には、すでに、3人はそれぞれの道を歩んでいて、
僕が踏み入れた世界も、“伝説”になっていた。

当然、それ以前にも、彼らの曲を知っていた。
ただ、僕自身が、踏み込まなかったので、
他人行儀な耳で聴いていたに過ぎなかったのだ。

♪別れた時 おもかげ色の空を忘れました
 飲みかけのグラスに映った空を忘れました・・・♪


彼らの代表曲を集めたアルバムを、何度も聴いていた。
そして、この曲が流れるたびに、心はぐっと引き寄せられた。

「別れ」を語るとき、
しっとりと、その場面を描くこともできる。
「別れ」を語るとき、
さっぱりと、その場面を描くこともできる。

この曲は、「別れ」というものの持つ絶望感よりも、
「別れ」の中にもこめられている希望を描いているように思う。

  確かに、こんな場面にたどり着いたことは残念なことだけど、
  もしかしたら、この別れの先には、
  もっといい場面が待っているかもしれない。
  もちろん、君を忘れ去ってしまうつもりはない。
  それよりも、時間の流れと、次の出逢いを通して、
  君との想い出を、もっと美しく磨き上げたいと思う。

♪あの日の君は 笑いさえもうかべていた
 まるで ぼくの後姿に よろしくと言いながら・・・♪


  僕が、希望を求めるように、
  君も、希望を手にしてほしい。
  「終わり」と思うから、哀しくなるんだ。
  この次に会うことがあるとしたら、
  新しい希望の装いで、笑顔を交換しよう。

でも、実際には、
笑いを浮かべていたら、心が揺れるかな。
今、この瞬間は、ふっきれていても、
時の波を超える途中では、
力が抜けてしまうような、だめな部分があるから。

♪なぜか さびしい夕暮れ時 風が止まり
 そんな時に ふと思い出す やさしかった人を・・・♪


一度は、全力で愛した人だから、
一度は、真剣に夢見た人だから、
薄っぺらな印画紙には、かんたんに収めきれない。
同じように、いや、それ以上に、
新しい恋の生活に応用させたくなるときもある。
うまくいかなくても...。

♪いつか 君が忘れていった レンガ色のコート
 僕には 少し短すぎて とても着れそうにない
 想い出として 君はここにおいてゆこう・・・♪


やっぱり、白紙の「これから」を歩いていくしかないな。

  この先、君以上の出逢いがあるのか、
  正直言って、自信がなくなることもある。
  だけど、心に君を引きずる限り、
  君以上の出逢いはないだろう。

だから、白紙の「これから」を歩いていくことにしよう。

♪部屋のあかり 消しながら また会うその日まで
 また会うその日まで また会うその日まで♪


あれから、何度も何度も、「別れ」を経験してきた。
そのたび、鏡に映る僕の表情に、
引きずろうとする弱さを観ることもあるけれど、
この曲を口ずさんでみれば、
頬がほころんでくる。
この曲は、僕の「希望」だ。

今日からまた、再出発しよう!

☆心が響いたら⇒ Click!☆
by logos7777 | 2005-06-05 21:09 | 70~80年代フォーク