♪BGM≪『春夏秋冬』泉谷しげる≫
ひとつの時代を染め上げる歌がある。
そのまま、時代の記念碑にとどまる歌がある。
あるいは、時代を駈け抜けて、
そこから、次の時代にも色を添える歌がある。
僕にとって、70年代フォークの全盛期には、
その波を遠くに眺めながら、
浜辺で砂遊びに明け暮れていたような感覚がある。
少年にとって、そのメロディーは、
砂糖の入っていないコーヒーのような苦味を含んでいた。
その苦さに、憧れを感じ、
その苦さに、慣れ親しもうとした頃、
泉谷しげるは、かつて時代を染め上げたこの曲を、
新たな味わいにかえてリリースした。
♪季節のない街に生まれ
風のない丘に育ち
夢のない家を出て
愛のない人にあう・・・♪
彼の曲は、今でもほとんど知らないけれど、
この曲には、彼の「過激」なイメージをくつがえし、
静かな魂の響きを感じさせるものがあった。
のちに、福山雅治が、この曲をカバーした。
すでに、苦味は僕の生活の一部となっており、
ある程度のテイストも覚えていたので、
魂の奥底まで、味わえるようになっていた。
しっとりとした時間には、
この味わいを楽しみたいと思うことがある。
♪人のために よかれと思い
西から東へ かけずりまわる
やっとみつけた やさしさは
いつもたやすく しなびた・・・♪
汗を流しても、報われないと思うようなこともある。
見返りを求めようとは思わないけれど、
じわじわ湧き起こってくる、やりきれなさは、
どうやったら抑えることができるのだろうか?
♪春をながめる余裕もなく
夏をのりきる力もなく
秋の枯葉に身をつつみ
冬に骨身をさらけだす・・・♪
がむしゃらに、僕も時代を駈け抜けてきた。
決して、時代に彩りを残せたわけではないけれど、
その場その場で、僕の存在を喜んでくれた人はいた。
もったいないほどの好意を、与えてくれた人はいた。
僕自身、たいしたことはしてこなかった。
多くの人の魂を、響かせることはできなかったけれど、
かつて、“たった一人の”支持者がいたことを、
今もなお、“たった一人の”支持者がいることを、
そして、その“たった一人の”支持者のために
詠(うた)えることを、
幸せに思う気持ちは、失いたくない。
♪となりを 横目でのぞき
自分の道をたしかめる
また ひとつ ずるくなった
当分 てれ笑いがつづく・・・♪
何度、やりきれないと思っても、
やっぱり、やめようとは思わないことがある。
亀のように、ゆっくり歩みつづけているうちに、
それなりに進んでいることを知ることを、
やっぱり、うれしいと思うことがある。
♪今日で すべてが終るさ
今日で すべてが変わる
今日で すべてがむくわれる
今日で すべてが始まるさ・・・♪
振り返れば、こんな道筋を歩むはずではなかった。
子供の頃には、もっとキラキラとした道、
もっとなめらかな道を夢見ていた。
くやしいと思ったこともあったけれど、
こんなデコボコとした道を歩んできたことも、
少しは、よかったなと思えるようになってきた。
くやしさは、今日かぎり。
──こんな道も、僕にとってはキラキラ思える。
──こんな道に、僕のために花が咲き始める。
──こんな道を、誰かが支えてくれるようになる。
──こんな道が、誰かのために開かれていく。
☆心が響いたら⇒ Click!☆
ひとつの時代を染め上げる歌がある。
そのまま、時代の記念碑にとどまる歌がある。
あるいは、時代を駈け抜けて、
そこから、次の時代にも色を添える歌がある。
僕にとって、70年代フォークの全盛期には、
その波を遠くに眺めながら、
浜辺で砂遊びに明け暮れていたような感覚がある。
少年にとって、そのメロディーは、
砂糖の入っていないコーヒーのような苦味を含んでいた。
その苦さに、憧れを感じ、
その苦さに、慣れ親しもうとした頃、
泉谷しげるは、かつて時代を染め上げたこの曲を、
新たな味わいにかえてリリースした。
♪季節のない街に生まれ
風のない丘に育ち
夢のない家を出て
愛のない人にあう・・・♪
彼の曲は、今でもほとんど知らないけれど、
この曲には、彼の「過激」なイメージをくつがえし、
静かな魂の響きを感じさせるものがあった。
のちに、福山雅治が、この曲をカバーした。
すでに、苦味は僕の生活の一部となっており、
ある程度のテイストも覚えていたので、
魂の奥底まで、味わえるようになっていた。
しっとりとした時間には、
この味わいを楽しみたいと思うことがある。
♪人のために よかれと思い
西から東へ かけずりまわる
やっとみつけた やさしさは
いつもたやすく しなびた・・・♪
汗を流しても、報われないと思うようなこともある。
見返りを求めようとは思わないけれど、
じわじわ湧き起こってくる、やりきれなさは、
どうやったら抑えることができるのだろうか?
♪春をながめる余裕もなく
夏をのりきる力もなく
秋の枯葉に身をつつみ
冬に骨身をさらけだす・・・♪
がむしゃらに、僕も時代を駈け抜けてきた。
決して、時代に彩りを残せたわけではないけれど、
その場その場で、僕の存在を喜んでくれた人はいた。
もったいないほどの好意を、与えてくれた人はいた。
僕自身、たいしたことはしてこなかった。
多くの人の魂を、響かせることはできなかったけれど、
かつて、“たった一人の”支持者がいたことを、
今もなお、“たった一人の”支持者がいることを、
そして、その“たった一人の”支持者のために
詠(うた)えることを、
幸せに思う気持ちは、失いたくない。
♪となりを 横目でのぞき
自分の道をたしかめる
また ひとつ ずるくなった
当分 てれ笑いがつづく・・・♪
何度、やりきれないと思っても、
やっぱり、やめようとは思わないことがある。
亀のように、ゆっくり歩みつづけているうちに、
それなりに進んでいることを知ることを、
やっぱり、うれしいと思うことがある。
♪今日で すべてが終るさ
今日で すべてが変わる
今日で すべてがむくわれる
今日で すべてが始まるさ・・・♪
振り返れば、こんな道筋を歩むはずではなかった。
子供の頃には、もっとキラキラとした道、
もっとなめらかな道を夢見ていた。
くやしいと思ったこともあったけれど、
こんなデコボコとした道を歩んできたことも、
少しは、よかったなと思えるようになってきた。
くやしさは、今日かぎり。
──こんな道も、僕にとってはキラキラ思える。
──こんな道に、僕のために花が咲き始める。
──こんな道を、誰かが支えてくれるようになる。
──こんな道が、誰かのために開かれていく。
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by logos7777
| 2005-06-04 17:25
| 70~80年代フォーク